ちびが戸口で動かない朝
雪が続いている。今朝も玄関の戸を少し開けたら、ちびが廊下からじっと外を見ていた。そのまま動かない。6歳になるけど、雪はいつまでも珍しいらしい。
手を伸ばして肉球でちょんと触って、すぐ引っ込める。冷たかったんだろうね。もう一回やる。また引っ込める。わたしは仕事に出る時間なのに、しばらく付き合ってしまった。まあね、遅刻するほどじゃないけん。
父が杖でゆっくり廊下に出てきて、ちびの後ろに立った。「寒いけん、閉めてやれ」とだけ言う。それでも自分も一緒に外を見ていた。この冬は、父が杖で歩く姿にも、玄関の手すりを使う姿にもだんだん慣れてきた。ちびは父の足もとに座って、動かない。
外来は相変わらず電話が多くて、帰ってくるころには声がかすれている。夜、部屋に上がると、ちびが先に布団の足もとを温めてくれていた。老眼鏡をかけて切手帳を少し見て、そのまま猫の背中をなでて終わった。
近所の稲荷さんの前の道も、今日は真っ白だったらしい。母が買い物帰りに話していた。明日の朝も、ちびは戸口に座るのだろうな。
コメント
かよ
毎回きっちり驚いているようです。それでもまた手を出すので、つい最後まで見てしまいます。
毎回きっちり驚いているようです。それでもまた手を出すので、つい最後まで見てしまいます。
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肉球でちょんと触って引っ込める姿、目に浮かびます。雪の冷たさに、ちびさんも毎回驚いているのでしょうね。