祝日の朝、母の草もちを二つ
祝日だけど、外来は今日も普通に動いている。わたしは休みをもらえたので、久しぶりに朝までぐっすり寝た。快晴で、窓を開けたら風が少し冷たかった。
朝ごはんのあと、母が近所の和菓子店で草もちを買ってきてくれた。五個入りで、よもぎの香りがちゃんと濃い。わたしはこしあんが好きなんだけど、母はつぶあん派だ。父は杖をついて台所まで来て、黙って一つ取っていった。手すりのおかげで、ひとりで歩けるようになった。見ているだけでほっとする。
食べながら、父が「去年の今ごろは、これも飲み込みにくかった」と言った。そうだった。思い出すとちょっと胸がきゅっとなる。いまは二つ目に手が伸びている。
結局わたしも二つ食べた。昼ごはんが入るのか心配だけど、午後は庭を少し歩いておこうかな。マスクをして、人のいない方へ。お茶は濃いめにいれました。
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