画面の向こうの、いない観客
今日は、配信で試合を観た。無観客のホームゲームで、スタジアムには行けないので、居間のテレビにスマホをつないで、一応それらしく座ってみたわけです。
案の定、音が違う。ゴール裏の声がないから、ボールを蹴る音やベンチの指示がやけによく聞こえて、選手の「右、右!」まで聞こえるのは、普段は絶対に聞けないので悪くないんだな。ただ、点が入っても静かなままで、喜ぶ人のいないスタジアムで、選手だけが走って抱き合っている。誰も驚いていない、というより、驚く人がいない。(いや、おれがいるけど)
中継は気を遣ってか、拍手の音を少し足しているように聞こえた。たぶん。あれが必要なのかいらないのか、まだ結論が出なくて、足されると嘘っぽいし、なければ寂しいしで、理屈では前者が嫌なのに、実際には少しだけ助かっている自分がいる。結局、人は音がほしいんでしょう。
膝に編みかけのマフラーをのせたまま観ていたら、後半に目数をひとつ数え間違えて、ほどいてやり直しになった。試合は引き分けだった。まあ、想定内だべ。来月はせめて少しでも入れるといいんだけどね。
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