半年たって、ようやく気づいたこと
食堂にうつって半年がたった。ホテルとは、ぜんぜんちがう。まず、人がすくない。調理場は、おれをいれて3人。ホテルは12人ほどおったけん、最初はびっくりした。
ホテルは、決まった料理を決まった数だけ作る。宴会なら何百人分とか。食堂は、その日に入った魚で決まる。朝、大将が仕入れてきた魚を見て、今日は煮つけにしようか、フライにしようか、て話になる。メニューが前の日にきまっとらん。これがまだなれん。
あと、お客さんの顔がちかい。ホテルでは、料理を出したあとのことは、ホール係の人がやりよった。食堂は、皿が下がってくるときに、のこしたかどうかが見える。きれいに食べてあると、うれしい。のこしてあると、ちょっとへこむ。ほんまに。
昼は定食、夜は居酒屋やけん、1日が長い。9時半に出て、帰りは22時半ごろ。えらい。でも帰りに、みなと公園の前をとおって、海の音をきくのがすきになった。仕事あがりのビールも全然うまい。
まあ、ぼちぼちやね。
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