十二月の最初の朝に、硯の水が冷たかった
今朝は店を開ける前に、いつものように墨をすりました。水を差したとき、指先にきんと冷たさが来て、ああ十二月だなあ、と思いました。外は晴れ間のあるくもりで、朝のうちはよく冷え込んでいましたね。硯の水も、前の日より少し重い気がしました。
半紙は八枚書きました。三枚目の「年」の字が、縦画の入りがきれいに決まって、これはよかったずら。ほかは、まあ、練習です。年末に店のお客さん向けの年賀状を二百枚ほど書くので、この時期は筆を握る時間が自然に増えます。墨は、すりたてより少し置いたほうが落ち着くので、毎年この頃から、すこし多めにすっておくようにしています。(細かい話ですみません)
昼すぎ、母に頼まれて、駅の近くのつばめ文庫まで、小さな封筒を買いに行きました。同じ文具を扱う店なので、少し気恥ずかしいのですが、うちにない大きさだったので仕方ありません。棚を見ていると、うちと違う紙の並べ方で、なるほど、と勉強になります。
夜は、レコードを一枚、通して聴きました。ピアノトリオで、B面の二曲目がとくに好きなんです。猫は座布団の上で、丸くなったままでした。今年も、あと一ヶ月ですか。
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