雨あがりを待って、犬と坂の下まで
朝から雨でした。ムギは玄関でじっと外を見て、わたしの顔を見て、また外を見る。散歩に行きたいんやろね、という顔です。
七時過ぎに雨が少し弱くなったので、雨具を着せて出ました。近所のみなと公園まで、緩い下り坂を歩いて十分ほど。水たまりを避けるのが下手で、ムギは前足をぴしゃぴしゃさせながら、嬉しそうに進んでいきます。丸まった尻尾が、雨でちょっとだけしゅんとしとるのが、可愛い。(親ばかです)
東屋の下で、ふたりで一息つきました。海は鼠色で、フェリーの汽笛が遠くで鳴りよる。ムギは地面の匂いをずっと嗅いでいて、一歩も動かん時間が長いんよね。急がせても仕方ないけん、わたしも海を眺めながらぼんやり。仕事の締切のことを、ほんの少しだけ忘れられました。
帰って足を拭いて、朝ごはんをあげたあと、ムギは暖房の前で早々に寝てしまいました。わたしは眼鏡を掛けかえて、机へ。手首のサポーターを締めなおして、よし、と。とりあえず、そんな一日でした。
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