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市民ブログ » みかん色の放課後

ちはる

砥石の面直し、朝六時の納屋

· カテゴリ: 趣味・おでかけ

朝六時、納屋で砥石。仕事の前の三十分です。32℃まで上がる日は、戸を開けた時点でもう負けている。

いや、これは語らせてほしいんですが、祖父の形見の砥石、使い込んで真ん中が少し凹んでいたんですよ。凹んだまま研ぐと刃先が丸くなる。そもそも砥石は平らでなければ意味がなくて、そのために面直し用の荒い砥石を別に持っていて、水を張った盥の中で鉛筆の格子を引いて、線が全部消えるまで擦る……という手順を、毎回きちんとやるわけです。(小声)この「線が消えた」瞬間が、わりと好きです。

擦っている間、犬のごまは入口の日陰で寝ていた。耳が遠くなってきたので、ガリガリという音にも全然動じない。十二年も付き合うと、お互い相手の騒音には慣れるものなんですよ、これが。

仕上がった面に出刃をあてたら、研ぎ上がりがひと呼吸ぶん早い。祖父は、たぶん毎週こうやって平らに戻していたはず。わたしは三か月も放っておいたのに、砥石のほうは文句ひとつ言わず。……という話でした。人間のほうが、よほど面直しを必要としています。

ちなみに、出勤前に八幡の石段の下の自販機で麦茶を買いました。百三十円。

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