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市民ブログ » みかん色の放課後

ちはる

母の煮物に、全然負けている

· カテゴリ: 家族・子育て

月曜の夜から、二泊だけ実家に帰っていた。朝いちばんに台所をのぞくと、母がもう鍋に昆布を沈めている。水から出汁を引く横顔は、いつもと変わらない。変わらないんですよ、これが。

朝ごはんは、アジの干物と、かぼちゃとがんもの煮物、茄子の味噌汁。いや、これは語らせてほしいんですが、かぼちゃの煮物。皮がほとんど崩れていないのに、箸を入れるとすっと割れる。味は薄いのに、芯まで出汁が入っている。実習で先生に「煮崩れさせないのは火を止めるタイミング」と習ったばかりだったので、鍋の前で母の手元をじっと見ていた。火を止めて、蓋をしたまま放置。それだけ、らしい。(小声)わたしの昨日の実習の煮物は、角が丸くなっていた。

学校で習う味と、母の味。同じ薄味なのに、何かが違う……。分量はきっちり量って覚えるわたしと、「このくらい」で済ませる母。なのに母の方が全然おいしい。そもそも、手が覚えている量に、レシピは追いつけないわけです。ちなみに母に聞くと「ただの煮物よ」とのこと。ただの、ね。

帰りにタッパーに煮物を詰めてもらった。アパートの小さな冷蔵庫に入れて、今夜は冷たいまま食べる予定。ごまは玄関まで見送りに来て、タッパーの匂いを念入りに確認していた。……という話を、誰にも聞かれずに書いています。

帰省母

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