大根の煮物と、冷めたごはん
小雨の土曜日でした。朝から空が低く、店の戸を開けても、通りには人影が少ないようです。昨日までの冷え込みが、ほんのりゆるんでいるのが、わかりました。
お昼は、前の晩の大根の煮物を温めなおして、冷めたごはんにのせて食べました。夫は生きていたころ、この煮物は二日目のほうがおいしいと言って、わざわざ一晩おいてから食べる人でした。口数の少ない人が、そのことだけは何度も言うので、いまもわたしは、多めに炊いておく癖が抜けません。確信犯、ですね。
味のしみた大根は、箸を入れると、ほろりとほどけます。母は、柔らかいほうが食べやすいと言って、二切れ、おかわりをしました。上の孫は大根をよけて、油揚げだけ先に食べていました。下の孫は、わたしの膝のそばで、汁だけすすっています。それぞれの食べ方で、ひとつの鍋が、そっとなくなっていきます。
夕方、長女が仕事から戻り、鍋をのぞいて「もうないの」と笑いました。明日の分は、また炊かなくてはなりませんね。台所に立つ時間が、いまは、気持ちを整える時間にもなっています。
そういえば、北京のオリンピックの中継を、夜、長男が黙って見ていました。
画面の前に、
温かいお茶を一杯、
置いておきました。
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