台所に立つ人が、ふえました
同居を始めて四か月がたちました。母屋の台所と、新しい棟の台所と、うちには台所が二つあります。それでも夕方になると、なぜか母屋の台所に人が集まってくるのですね。
平日の夕食は、店を閉めたあとのわたしと、母が中心です。長女は仕事から戻ると、洗いものと翌朝の支度を引き受けてくれます。いつのまにか、そう決まっていました。話し合って決めたわけではなく、手の動きが自然にそちらへ向いた、というようなものでしょうか。
意外だったのは娘婿でした。現場の仕事で日に焼けて帰ってきて、「やります」と袖をまくり、ゴミの分別と排水口の掃除を黙々と片づけていきます。使い終えた包丁を研ぐのは夫の担当で、長男は、食べ終えた食器を黙って流しまで運ぶ係です。無口な二人ですが、器の重ね方がていねいなので、古い器を使う日も安心して出せます。
猫のごまは、誰かが台所に立つたびに足もとへ来て、座り込みます。邪魔だと言いながら、みんなまたぎ方がじょうずになりました。(笑)
今日は霧雨で蒸し暑く、店を閉めて戻ると、
台所から、
笑い声が聞こえました。
ほんのり湯気のような、あたたかい声…
誰が何をするかは、まだ少しずつ動いているようです。急いで固めずに、このまま様子を見ていきましょうか。
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