泣き声が二重奏になる朝
朝五時半に起きて、庭の餌台を見るのが日課です。今朝は霧雨で、鳥の姿はほとんどなく、代わりに家の中が賑やかでした。生まれて間もない長男が先に泣き、それにつられて三歳の長女が起きてきて、泣き声が二重奏になっていました。
妻が長男に授乳をしている間、僕は長女の着替え担当です。「靴下は右からがいい」「今日は赤いズボンじゃない」と、交渉が続きます。理屈っぽい僕としては、筋道を立てて説得したくなるのですが、三歳に理屈は通じません。結局、「どっちの靴下が先に起きたと思う?」と聞いたら笑って履いてくれました。不思議なもので、理屈より冗談の方が通るようです。
ちなみに、赤ちゃんの泣き声は、周波数でいうと三千ヘルツ前後に山があって、人の耳がいちばん敏感な帯域と重なっているそうです。眠っていてもすぐ目が覚めるのは、よくできた仕組みで、親の耳がどうこうという話ではないということです。聴力だけは自信があるのですが、こういうときは少し損をしている気がします。
出勤前の三十分は、観察記録どころではなく、野帳には「6:10 長男泣く、6:12 長女泣く」としか書けませんでした。鳥の記録は少しお休みで、しばらくは家の中の観察が中心になりそうです。まあ、そういうことです。
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