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ゆずは

弟の宿題を、見ていました

· カテゴリ: 家族・子育て

夏休みがあと少しで終わるというのに、弟(10歳)は自由研究にまだ何も手をつけていませんでした。夕方、母に頼まれて、わたしが見ることになりました。

題は「雲の形をしらべる」です。わたしが決めたわけではなくて、弟が窓の外を見ながら、ぽつんと言ったのでした。今日は霧雨でしたが、空には晴れ間ものぞいて、うすい雲がかかっているだけでした。それでも弟は「これも雲じゃん」と言って、ノートにまるを描いていて、まぁ、そうですね、と思わず頷いてしまいました。

夜になって、二階の六畳にスケッチブックを持ってきた弟は、鉛筆で雲を塗りつぶすものだから、指まで真っ黒になっていました。とりあえず消しゴムの使い方を教えて、白く残したいところを消してみせると、急にそれらしい雲になって、弟が「おお」と小さく声をもらしたのが、なんだか嬉しかったです。

八月の終わりの、湿った夜でした。窓を少しあけたら、遠くのほうで飛行機の音がして、わたしは耳だけそちらへ向けていたけれど、弟は気づかないまま鉛筆を走らせていました。

宿題は、半分だけ終わりました。残りは明日の空しだい…かな。

弟日記

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