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やさぐれ

猫の下痢に、五千円

· カテゴリ: 動物・ペット

拾って四か月になる子猫が朝から腹を下したので、仕事の前に自転車を飛ばしてほりうち動物クリニックへ駆け込んだ。

診察は五分、聴診器を当てて尻の方をちらっと見て、「様子を見ましょう」で終わりや。ほんで会計が五千二百円、五分で五千円やで、これを俺の時給に直したら、棚のあいだを四時間ちょっと走り回って稼ぐ金額になるわけで、ご立派なこっちゃ。

人間なら保険が効いて三割で済むのに、猫は十割を現金で払う。ペット保険の案内も渡されたが、月々の掛け金を見たら毎晩の発泡酒が一本ふえるくらいの値段で、猫の健康より先にこっちの肝臓の保険を売ってくれと思った。(鼻で笑う)

当の本人は、砕いた整腸剤を皿に入れてやっても鼻先で一回かいだだけでそっぽを向きよる。誰のために払ったと思とんねん、ほんまあかんわ、と言いながら指につけて口に塗りたくったら思いきり噛まれて血が出た。五千二百円払って傷までもろたことになる。

夜に帰ったら玄関でよたよた出迎えとって、ケツはまだ緩いらしく、しらんがなと言いながら床を三回拭いた。

鉄骨の部屋は静かで、猫の腹が小さく鳴る音だけ聞こえる。

猫ぼやき晩酌

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