祖母の湯たんぽと、母の心配
朝六時、むぎと堤防まで歩きました。くもりでしたが、風はそんなに冷たくなくて、むぎはずいぶん機嫌よく先を歩いていました。
帰ってくると、台所で母が祖母の湯たんぽを出していました。まだ十月ですけん早いやろ、と私は思ったんですが、祖母は夜になると足先が冷えるそうで、昨夜から「出してくれんか」と言うとったらしいです。八十七になっても、自分の体のことはよく分かっとるなあ。母は押入れの奥から古いカバーを引っぱり出して、ほこりを払っていました。(私の冷え性は、たぶんこの人たちから来ています)
母は母で、祖母が夜中にトイレへ起きるたびに目が覚める、と言います。廊下に小さな明かりをつけようか、と相談されたので、仕事から帰ったら足元灯を探しに行くことにしました。転んでからでは遅いですからね。祖母本人は「まだ大丈夫」と笑っていましたが、まあ、念のためです。
夕方、買ってきた足元灯をつけてみると、祖母は「まぶしいわ」と言いつつ、ちゃんと廊下を見ていました。母も少しほっとした顔でした。
ぼちぼちやっていきます。
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