じいちゃんの麦わら帽子
今日は一日、雨でした。夏休みに入ってすぐなので、山岳部の練習もなく、家でのんびりしていました。
昼すぎに、庭の物置から、じいちゃんが畑で使っている麦わら帽子を出してきました。来週、畑の草取りを手伝う約束をしたからです。自分の帽子を持っていないので、借りることにしました。
かぶってみると、つばの内側に、うすく汗のあとがありました。ずいぶん長く使っているようです。じいちゃんに見せたら、「それは、おまえが生まれる前から使っとる」と言われました。どうりで、ところどころ、ほつれているわけです。
居間では、妹がテレビを見ていて、「お兄ちゃん、似合わない」と笑われました。母まで台所から顔を出して、「でも、じいちゃんにそっくり」と言います。それはそれで、少し複雑です。
じいちゃんは七十三歳ですが、朝は誰よりも早く起きて、畑に出ています。山に登るようになってから、あの足腰のすごさが、よくわかるようになりました。急な坂でも、息があがらないのです。来週は、草取りの合間に、畑仕事のコツを聞いてみようと思います。晴れるといいのですが。
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生まれる前からの麦わら帽子とは、味がありますね。汗のあとも、長年の畑仕事の証しですね。