四月の木曜、定時で帰れた
木曜。出勤日。珍しく定時の5時30分に上がれた。納期の調整が、朝のうちに片づいたせいだ。昼までに片づく日は、だいたい午後に別の問題が出る。今日は出なかった。怪しい。
外はまだ明るい。四月の半ばは、日が長くなってきたのがよく分かる。このまま部屋に帰るのは、もったいない。車を置いて、というわけにもいかないので、遠回りだけした。川沿いの道を、ゆっくり走る。車で。ロードバイクではない。
桜はもう終わっていて、葉の緑が混ざり始めていた。花見をした記憶は、今年はない。毎年、行こうと思っているうちに散る。散ってから「見たかった」と言う。これも毎年だ。自分にツッコむ気力もない。
部屋に着いて、自転車のタイヤを指で押した。少し柔らかい。週末に乗る予定だから、空気を入れた。ポンプを何回押したか、数えていない。数えないほうが、気楽でいい。
夜は、ラジオをつけて、冷凍の餃子を焼いた。焼き色は、まあまあだった。定時で帰れた日の夕飯としては、悪くない。
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