七月の夜、十キロだけ走った
木曜日。定時で上がって、帰ってすぐ着替えた。梅雨が明けたのかどうか、はっきりしない空だったが、雨は降っていない。走れるうちに走る。
部屋に置いてあるロードバイクを、階段で下ろす。毎回思うが、ここまで運ぶ手間を考えると、置き場所を間違えている気がする。かといって、外に置く気はない。
行き先は決めず、小峰社のあたりまで流した。鳥居の前は、やけに涼しい。木が多いせいだと思う。自販機の明かりに虫が集まっていて、水を買うのに少し迷った。結局、買った。
十キロだけ走って、帰った。距離としては、散歩に毛が生えた程度だ。それでも、汗をかいたあとの麦茶はうまい。去年の今ごろは、もっと走っていた気がする。気のせいかもしれないし、気のせいではないかもしれない。
シャワーを浴びて、深夜のラジオをつけた。途中で寝た。いつも通りだ。
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