クッカーを買い替えるのは、やめた
今日は月曜で、在宅の日だった。昼休みに、キャンプ道具の通販サイトを三十分ほど眺めた。仕事をしろ、という話だが。
見ていたのは、チタンのクッカー。いま使っているアルミの鍋は、底が少しへこんでいる。湯を沸かすと、片側だけ先に泡が立つ。気になるといえば気になる。ただ、困ってはいない。
チタンは軽い。アルミより百五十グラムほど軽くなるらしい。でも、ソロで歩いて運ぶわけではない。荷物は車に積むので、百五十グラムは誤差だ。それでも、軽さという言葉には弱い。ロードバイクで、ボトルケージ一個の重さを真剣に比べている人間だ。説得力はない。
値段は、いまの鍋の四倍。カートには入れた。五分くらい眺めて、出した。入れて、出して、またカートを開く。三回やった。
結局、買わなかった。理由は、へこみを数えたら愛着のほうが勝ったから。あと、焦げ付いた跡がちょうどいい目印になっている。これは負け惜しみかもしれない。
代わりに、百円ちょっとの替えのゴムバンドだけ買うことにした。鍋の蓋を留めるやつだ。安い買い物で気持ちが落ち着くあたり、単純だと思う。
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