薪がはぜる音で、手が止まった
ソロキャンプを始めて二カ月。まだ四回目だ。それでも焚き火だけは、毎回ちゃんと緊張する。
先週末、梅雨の合間にキャンプ場へ行った。地面はまだ湿っていて、買った薪も少し重い。着火剤を多めに使って、なんとか火をつけた。細い枝から太い薪へ。順番は守った。守ったのに、煙ばかり出た。うちわで扇ぎながら、自分にツッコむ。道具は一人前、腕は見習い。
しばらくして火が安定すると、急に静かになった。薪がぱちっとはぜる。そのたびに、スマホを見る手が止まる。結局、ほとんど見なかった。在宅の日は一日中画面を見ているので、これは良い誤算だった。
夕飯は、焼いただけの肉とインスタントの味噌汁。凝ったことはしない。それでも、火のそばで食べると、味が二割増しに感じる。たぶん気のせいだ。気のせいでも、まあ悪くない。
帰りの車の中で、服に煙のにおいが残っているのに気づいた。部屋に干して、ロードバイクの横に吊るした。今夜も少し煙くさい。来週はワクチンの予約の確認もしないといけない。とりあえず、次の薪の乾かし方を調べておく。
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