ゲーム機の電源を、三週間ぶりに入れた
夜、机の横の棚から携帯ゲーム機を出した。電源を入れたのは三週間ぶり。入学前に買ったソフトが、そのまま止まっている。
起動したら、まず充電が切れていた。つなぐ。待つ。その間に、新しく始まった授業の課題を少しやる。ゲーム機は、待たせるほうが正しい気がした。
十分ほどで再開。セーブした場所の前後が、まるで思い出せない。操作も指が忘れていた。最初の雑魚に、普通にやられる。十八歳、大学一年。雑魚に負けて、それなりに落ち込んだ。
塾のバイトで、生徒に「ゲームばっかりしてないで勉強して」と言う立場になった。ただ、自分が言う側に回ると、説得力は薄い。今日も、ほぼやっていない。やっていないのに、この言い方。
結局一時間だけ遊んで、セーブして電源を切った。あの時間は、悪くなかった。春のあいだ、頭がずっと忙しかったらしい。次に電源を入れるのは、たぶん連休。三週間よりは、短くしたい。
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