母の湯たんぽ
朝から小雪がちらついて、庭の池には薄く氷が張っていました。メジロが梅の枝に来て、つぼみをつついていきましたよ。まだ咲いてもいないのに、気の早い鳥です。
今日は日曜なので、午後に弟の家へ母の顔を見に行ってきました。母は八十四です。実家の奥の部屋で、こたつに足を入れて、膝には湯たんぽ。わたしが行くと「寒いのに、ご苦労だっぺ」と言います。そう言う本人が、いちばん寒がりなんだな。手を握ったら、わたしよりずっと冷たかったです。冷え性は母ゆずりですね。
耳はまだ良くて、テレビの音も小さいままです。ただ、同じ話を二度するようになりました。昨日の晩ごはんは何だったか、が出てこない。そのくせ、六十年前の田植えの話は、誰が畦を歩いたかまで覚えているんです。まあ、そういうものかなと思って、二度目も一度目と同じように聞くことにしています。ふふ。
帰りがけに、弟の嫁さんが「最近、夜中に起きてお茶を飲んでるの」と教えてくれました。転ばないように、廊下の電気は点けたままにしてもらいました。夫は車の中で、ほとんど何も言わずに待っていてくれて、帰り道に一言だけ「また来週な」と。それで十分でした。
さて、明日も早いので、そろそろ休みます。
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