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まゆ

夫の帰りは、いつも7時すぎ

2017-09-05 · カテゴリ: 日常

夫の仕事は施工管理という。現場に入る職人さんの段取りを組んで、工程と安全と品質を見る役だ。同じ建築でも、私は手を動かす側で、夫は全体を回す側。二人とも現場の人間なのに、見ている景色がまるで違うのがおもしろい。

夫が受け持つのは、ビルや集合住宅の設備工事。空調、給排水、電気。天井裏や床下に、配管やダクトが何本も通る。私たち大工が天井の下地を組むときは、設備屋さんの配管と場所の取り合いになる。「ここ、ダクトが通るから梁は欠かないでね」というやりとりだ。夫の会社の現場に当たったことはないが、あの調整役が夫なのだろうと想像すると、帰りが遅い日があるのも分かる気がする。

通勤は電車で片道1時間ほど。帰りは午後7時すぎで、忙しい時期はもっと遅い。この家に越してから、駅からの道も少し長くなった。それでも夫は文句を言わない。玄関を開けると、まず長女が走っていって、長男は抱っこをねだる。夫は無表情のまま、ふたりを一度に抱える。表情は変わらないのに、あれはたぶん、うれしいのだ。

昨夜は工程表の話を聞いた。雨で工期がずれると、他の業者さんの予定が全部ずれるそうだ。うちの現場も雨が続くとそうなる。雨が上がった今日は、夫の現場もほっとしているだろうか。

今夜は、少し早く帰れるらしい。夕飯の味噌汁だけ、先に温めておくことにした。

夫家族仕事

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