ショートの守備、ベンチ裏から見ていました
土曜は休みを取って、甥の試合を見に行きました。高校に入って八か月、冬のあいだの練習試合です。妹から「午後一時から」と連絡があって、自転車ではなく、車で向かいました。
くもりで、最高気温は12度ほど。朝は氷点下まで冷えたそうで、グラウンドの土は、まだところどころ白く固まっていました。ベンチコートを着て、カイロを三つ持っていきましたが、足もとから冷えます。妹は膝掛けを二枚用意していて、さすがでした。
甥は内野手で、この日は二番手のショートです。最初の守備で、三遊間の深いゴロを、一歩目から追いました。体勢をくずしながら、ワンバウンドで一塁へ。わずかに及ばず内野安打でしたが、あの球に追いついたこと自体が、去年の夏にはなかった動きです。思わず、膝掛けを握りしめていました。
打席は三打数一安打。ひとつは、きれいに引っかけて、ショートゴロです。本人は、ベンチで首をかしげていました。数字だけ見れば、三割三分。ですが、守備でアウトを一つ防いだほうが、ずっと大きいと、私は思っています。
帰りぎわ、甥が帽子を取って、ぺこりと頭を下げてくれました。しゃべったのは、「寒いのに、ありがとう」の一言だけ。父が生きていたら、ラジオを消してでも見に来たでしょう。帰りの車では、暖房を強めにして、遠回りをして帰りました。
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