父と見た、冬の空
昨夜、父と河川敷へ行きました。小雪が降った翌日で、空気がきんと冷えていました。父が車を止めてくれたあと、わたしは望遠鏡を抱えて土手を下りました。
気温は氷点下に近かったです。マフラーを二重に巻いて、カイロもポケットに二つ入れていたのに、指先はすぐに痛くなりました。
目当てはオリオン座の大星雲でした。小さな望遠鏡に入れると、ぼんやりした光のしみがふと見えてきます。父は「見えるか」と聞くだけで、あとは黙って待ってくれます。わたしが長く見ていても急がせない、そういう人です。
なるほど、と思ったのは、父が持ってきた魔法瓶のお茶でした。熱いのを紙コップに注いでもらって両手で包むと、湯気の向こうに冬の星座がしんと並んでいました。
帰りの車では、今日がクリスマスイブだという話になりました。昨夜の空のほうが、わたしには贈り物でした(笑)。
息白く 星雲ひとつ 見つけたら 父の隣で 黙って笑う
観測ノートには時刻と透明度を書いて、とりあえず、よしとします。
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