兄から届いた小さな袋
夜勤明けで帰ってきたら、玄関に兄から荷物が届いていた。母が受け取って、そのまま置いてくれていたみたい。
開けると、甥と姪が描いた絵が入っていた。庭の木と、おじいちゃんとおばあちゃんの顔。父は無言で眺めて、しばらくして「うまいな」とだけ言った。母は冷蔵庫の横に貼っていた。まあね、あの二人らしいと思う。
底の方に、小さな袋もあった。中身は外国のコイン。去年もらったのとは別の国で、出張先で見つけたそうです。手紙には「ついでだけん」と書いてあって、兄は昔から、こういう言い方をするんだわね。ついででこれを選ぶ人ではないのに。
眠気をこらえて、コインケースに並べてみた。去年の一枚の隣に置くと、ちょっと棚が本物らしくなる。図柄はまだ調べていない。起きてから、ゆっくり見るつもり。
今日はよく晴れていて、カーテンを閉めても部屋が明るい。お盆には帰ってくるというので、そのときにお礼を言おうかな。とりあえず、いまは寝ます。
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