毛糸のロットという概念
玉屋で毛糸を二玉買い足した。前に買った分と同じ色、同じ銘柄。同じなら同じだろう、と思っていたら、店主に止められた。ロットが違うから、並べて編むと境目が出るかもしれない、という話だった。
染め物の毛糸は、釜ごとに少しずつ色が違う。それをロットと呼ぶ。理屈は知っていたけれど、自分の手元の話になると、すっかり忘れている。店主は在庫の棚から、前回と同じ番号のものを探してくれた。一玉だけ残っていた。(あと二玉は、やはり別ロット)
結局、残った一玉を使い、あとは編み地の途中で、二本をまぜながら編むことにした。段ごとに交互に入れれば、境目は目立たない。ちなみに、これは公民館の手芸サークルで教わったやり方だ。案の定、誰かが先に知っている。
帰宅すると、むぎが買い物袋の中に入っていた。毛糸の匂いを、一応は確認したらしい。ロットの違いまでは、たぶん分かっていない。
3月の夜は、まだ編み物日和だと思う。外は風が強く、昨日までの雪も、道の端に残っている。
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