帰り道のたい焼きは百三十円
今日は快晴で、最高気温は24度まであがった。自転車で二十分の通学路は、ブレザーを着たままだと汗ばむ。要するに、もう春の服装ではないのに、わたしの衣替えだけが季節に追いついていない。
帰りに、潮野の海沿いの道から一本入ったところにあるうみかぜ焼き店で、たい焼きを買った。店先の鉄板で一匹ずつ焼くタイプで、一つ百三十円である。ハンバーガーが百四十円の時代に、あんこの入った魚が百三十円。安いのか高いのか、判断がつかない。ただ、買った。魚は好きだが、まあ、これは別の魚である(笑)。
いちおう、歩きながら食べるつもりで自転車を押していた。ところが一口目で、あんこがはみ出た。眼鏡をかけ始めてから、湯気で曇るという新しい事故まで増えている。視界ゼロでたい焼きの尻尾をかじる高校生は、さぞ見ものだったろうと思う。誰も得をしない。
文芸部の先輩には、部誌の原稿の締め切りを聞かれた。五月の末らしい。案の定、まだ一行もない。甘いものを食べると頭が回る気がするのだが、回った結果が今日のこの文章なのだから、効能のほどは察してほしい。
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