実家のごはんの湯気
仕事のあと、車で十分ほどの実家に寄りました。一人暮らしを始めて、まだ二週間とちょっとです。近いのに、玄関の前でちょっとだけ緊張したのは、ぼくだけやと思います。
引き戸を開けたら、犬のムギが先にとんできました。六歳になっても、尻尾の巻き方は変わらないやの。しゃがんで撫でていたら、奥から母が「ごはん食べていき」と。ほやさけ、遠慮せずにあがりました。
祖母は和室でテレビを見ていて、「ちゃんと食べとるか」と聞いてきました。一応、食べてますと答えたけど、昨日の夜はパンだけでした。たぶん、ばれてます。父は何も言わず、新聞を読んだまま、ぼくの茶碗にだけごはんを多めによそってくれました。
帰りに、母が煮物とほうれん草のおひたしをタッパーに詰めて持たせてくれました。今日は日中がけっこう暖かくて、夜は少し冷えたので、タッパーが手のひらにぬくかったです。アパートの部屋は、電気をつけるまでやっぱり静かでした。
ほやさけ、次は週末に、ちゃんと自炊した何かを持って行こうかな。肉じゃがくらいなら、できると思う、けどね。
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