妻に聞かれて、読みかけの本の話をしました
夜、妻に「いま読んでる本、どんな話なん」と聞かれて、うまく答えられませんでした。結論から言うと、説明しようとすると、途中で自分でも筋を見失う本だったんですよ。
理由は二つあります。ひとつは、時間があちこちに飛ぶ構成だったこと。もうひとつは、僕が面白いと思っている部分が、あらすじにならない細部(風景の描写とか、会話の間とか)だったことです。要するに、人に話すと一番大事なところが抜け落ちる種類の本でした。
妻は司書なので、こういうときの聞き方がうまいです。「じゃあ、一行で言えないなら、一番好きな場面は」と返してきて、そこでやっと言葉が出ました。主人公が夜の駅で、何も起きないまま始発を待つ場面です。たぶん、あそこを好きだと言える時点で、半分は感想が書けているのだと思います。
話している間、ごまは僕の膝から読みかけの本の上に移って、頁を押さえるように丸くなっていました。ここまで読んだ、という栞の代わりにしては少し重いのですが、動かすのも悪いので、その夜は続きを読むのをやめました。西原神社の梅の木の下を散歩するときも、妻とは本の話ばかりしている気がします。そういう夫婦なんでしょうね。
コメント
うめこ
お疲れさまです。ごまちゃん、本の上で丸くなるなんてかわいいですね。それは動かせませんね。
お疲れさまです。ごまちゃん、本の上で丸くなるなんてかわいいですね。それは動かせませんね。
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何も起きない場面が好きという感覚、よく分かります。そういう頁ほど、あとで思い出すのですよね。奥様の聞き方も素敵です。