夜の台所に、二人ぶんの足音
今日は水曜日で、朝4時に出社する日でした。まだ暗い中で起きて、できるだけ音を立てないように着替えるのですが、廊下の板がきしんで、毎回妻を起こしてしまいます。今朝も寝室から「いってらっしゃい」と、寝ぼけた声が返ってきました。
子どもたちが二人とも家を出てから、家の中がずいぶん静かになりました。長女は先月、福岡から短いLINEをくれましたが、長男からはたまにしか連絡がありません。妻は「便りがないのは元気な証拠」と言って、あまり気にしていない様子です。私のほうが、スマホを何度も見ています。
仕事から戻って、夕方に畑をのぞきました。くもりで、風もほとんどなく、作業にはちょうどいい日でした。草を抜いていたら、パートから帰った妻が縁側から顔を出して、「そこ、さっき抜いたでしょう」と言います。見ると、私は同じ場所を二度ぬいていました。老眼鏡を畑に持ってきていなかったせいです。二人で笑ってしまいました。
夜は、台所に二人ぶんの足音がするのが、いまはいいなと思います。妻が洗い物をして、私が拭く。それだけのことですが、会話が少なくても、その時間は悪くありません。そのうち、長女か長男が帰ってきたら、またにぎやかになるのでしょう。それまでは、この静かな秋の夜を、のんびり味わうつもりです。
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