長男の「お父さん、これ見て」が三回続きました
体育の日の3連休の最終日、私は休みでした。朝からよく晴れて、庭に出ると、風も弱くて気持ちのいい日でした。
畑のそばでしゃがんでいたら、長男が走ってきて「お父さん、これ見て」と言います。手のひらにバッタが一匹。次は、畑の土から出てきた大きなミミズ。三回目は、石ころです。「これ、ハートの形じゃない?」と言うので、よく見たら、まあ、言われればそうかな、という形でした。正直に「ちょっと違うんじゃないか」と言うと、「えー」と口をとがらせて、石をポケットにしまっていました。
縁側では、長女が本を読んでいます。中学に入って半年、帰りが遅くなったぶん、休みの日はずっと本です。弟が呼びに来ても「あとで」としか返さないのに、長男が「ミミズ、触れるよ」と言ったときだけ、顔を上げて「触らない」とはっきり言っていました。そこは即答でした。
昼前、長男は畑の隅っこに、自分で小さな棒を立てていました。何か聞くと「バッタの家」だそうです。もちろん、バッタはとっくにどこかへ跳んでいきました。それでも棒の横に、ずっとしゃがんでいます。
私も子どものころ、父に何でも見せに行っていたなあと、ふと思い出しました。見せられる側になって、やっと父の「ほう」という返事の意味がわかった気がします。今日の私も、三回とも「ほう」と言っていました。
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