雨の土曜、七五三の袋もろた
朝から雨。ざあざあ降りや。
店のチーフは、土曜も休めん。朝早よ出て、仕込み。雨やから客は少ないやろ、と思っとった。昼に近づくと、ぽつぽつ来た。まあ、ありがたいわ。
昼すぎ、小さい女の子連れの家族。着物姿や。髪に花のかざり。七五三の帰りやて。お父さんが「ここのラーメン食べさせたくて」と言うてくれた。すごいうれしかった。女の子は千歳あめの長い袋を、ぎゅっと握ったまま。濡れんように、お母さんが何度も持ち直しとった。
帰りぎわ。女の子が、袋のあめをひとつ、おれの手に乗せてくれた。まさか、もらえるとは。てれくさい。「おおきに」としか言えんかった。(笑)
夜、家に帰って、妻に話した。妻は保育士や。「ええなあ、その子、かわいかったやろなあ」。目を細くして笑っとった。あめは、ふたりで半分こ。甘いもんは少し苦手や。けど、今日のはうまかった。
まあ、ええ土曜やった。
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