弟の机の上、過去問が3冊
弟は高校2年だ。受験はまだ先なのに、最近、机の上に過去問が3冊積んである。母に聞くと、部活の合間に先輩からもらったらしい。まだ解けないから、まず眺めているという。
昨夜、そのうちの1冊をめくってみた。数学の最後の大問は、問題文が長いわりに、聞かれていることは単純だった。私が高校のとき簿記で覚えた、「条件を表に整理してから考える」やり方が、ここでも使えそうだと思った。弟にそう言うと、「姉ちゃんは進学しなかったのに、なんで解けるの」と返ってきた。進学しなかったことと、解けないことは別の話だ。
私は就職を選んだので、受験の苦労を知らない。ただ、弟の学費のことは、前から家族で話している。国立か私立か、自宅から通えるか。年間の授業料の差は、調べると数十万円あった。数字にすると、弟の志望校選びも、少し現実的になる。弟にその表を作って渡したら、無言で受け取って、部屋に持っていった。
今日は朝から雨で、帰りの車のワイパーが忙しかった。家に着くと、弟が玄関でサッカーのスパイクを拭いていた。勉強も部活も、まだ両方やるつもりらしい。表は机の端に貼ってあった。
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