母が来てくれる日は、家の音がちがう
今日は授業が夜まであって、帰ったのは10時半ごろでした。玄関をあけたら、台所の電気がついていて、母がまだいました。息子はもう寝ていました。ちゃぶ台の上に、宿題のプリントがきれいにそろえて置いてありました。
母が保育園の仕事をやめて、半年くらいたちます。息子の面倒を見てくれるようになりました。送り迎えとか、夕飯とか、ぼくが塾にいる間のことを全部です。ありがたいなあと思います。でも父のこともあるのに、母は大丈夫かなと、ずっと気になっています。父は左手が少しうごきにくいけど、家にもどって、畑にも少し出ています。
今日、母は「あの子、たし算の筆算で、くり上がりをわすれよったけん、いっしょにやった」と言っていました。ぼくは塾で算数を教えているのに、家では息子の宿題を見る時間がなかなかない。ちょっとだけ、なさけなかったです。でも母は笑っていました。なんか、こっちが助けられているなと思いました。
帰りぎわに、母が「お父さんの薬、ちゃんと飲んだか見らんといけん」と言いました。そして、いそいで帰っていきました。外はくもっていて、思ったより寒くなかったです。母の軽自動車のライトが、角を曲がるまで見ていました。
まあ、いいか。あしたは早めに起きて、息子の朝ごはんは、ぼくがつくります。
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