紙袋ふたつぶんの6年
長女の小学校は、今日が最後の登校日でした。僕は仕事だったので、帰ってから妻に聞いた話です。
震災のあと、卒業式は予定より小さくして、先週、体育館で済ませたそうです。来賓のあいさつも短く、校歌は、ほとんど小さな声でした。それでも長女は、証書の筒を、夜までずっと机の上に置いていました。ふたを開けて、また閉めて、を3回ほど。見ていないふりをして、僕は音楽を聴いていました。
今日は、ランドセルや道具箱の中身を、ぜんぶ持ち帰る日でした。6年分の絵と習字が、紙袋ふたつ。長男が「重い」と言いながら、妹の分を1袋、玄関から居間まで運んでいました。えらいなあと思いましたが、本人には何も言いませんでした。
4月から、長女は中学生で、長男は4年生です。制服の採寸は、先月に済ませてあります。袖が少し長めで、まあ、ぼちぼち、背が伸びるのを待つ格好ですね。
子犬が紙袋の端をかじろうとして、長女に「だめ」と言われていました。外は霧雨で、朝は氷点下でした。夜の窓はまだ冷えますが、静かな夜でした。
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