母と食べた晩ごはん
今日は仕事のあと、実家に寄った。母がひとりで食べよるけぇ、様子を見がてら、妻がつくった煮物をもっていった。
父がいなくなってから、母は台所に立つのが、ちょっと減ったみたいじゃ。冷蔵庫をあけたら、卵と納豆と、半分になった豆腐だけ。ほいじゃけど、本人は「これでええんよ」と言う。ご飯もお茶碗にひとつ、小さくよそっちょった。
煮物をあたためて、いっしょに食べた。母は「味がうすいね」と言うて、しょう油を足しよった。おれは全然おいしかった。妻の味は、おれにはちょうどええちゃ。
帰りがけに、近所のかえで食堂の前を通った。むかし父とよく行ったところで、あかりがついちょった。母に「こんど三人でいくか」と言うたら、少しだまって、「そうじゃね」と言うた。まぁ、ええか。ぼちぼち、行ければええ。
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