母の部屋の、小さな引き出し
今日は霧雨で、外に出るのもおっくうな日でしたが、夫と二人で実家の片づけに行ってきました。母が施設に入ってからは、ほとんど閉めたままの家です。窓を開けると、少しだけ畳のにおいがして、あいえなー、と声が出ました。
まだ全部はできませんので、今日は台所と、母の部屋の押し入れだけです。台所には、使いかけの鰹節の袋や、同じ形のお鍋が三つも出てきました。夫が「こんなに要らんなぁ」と言いながら、ひとつずつ新聞紙に包んでくれます。口数の少ない人ですが、手はよく動きます。ありがたいこと。
母の部屋の小さな引き出しには、輪ゴムとボタンと、折りたたんだ包み紙がきちんと入っていました。こまかいところまで母らしいですねぇ。その奥から、わたしが小さいころの、運動会の写真が出てきました。丸顔でにこにこしていて、いまとあまり変わらないかなぁ。しばらく座りこんで見ていたら、夫が黙ってお茶を入れてくれました。
捨てるものと持って帰るものを分けるのは、ゆっくりね、と自分に言い聞かせています。写真と、母が使っていた針山だけ、うちに連れて帰りました。帰ったら福が玄関で待っていて、においをくんくんしていて、ちゃぼまで来て、母の針山を二匹でかわりばんこに調べるのです。猫は何でも確かめないと気がすまないんですねぇ。ちょっと笑ってしまいました(笑)。
来週もまた行きます。押し入れの上の段は、まだ手つかずです。
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