夜中に聴いた、あの番組
仕事から帰って、二階の部屋で古いカセットを整理しました。
中学のころ、深夜放送を聴きはじめました。布団の中で、小さなラジオの音を絞って、イヤホンで聴くのです。ハガキが読まれると、自分のことのようにどきどきしました。曲がかかると、すぐ録音ボタンを押す。曲の頭に、しゃべりが少し入ってしまう。それも、そのまま残っています。
高校では、友人とカセットを交換していました。ラベルに、曲名と、放送の日付を書く。字が小さくて、今は読むのに苦労します…。
今日、そのなかの一本をかけてみました。ノイズまじりの、フォークの曲でした。聴いていたら、父の部屋から、野球中継の音が漏れていたことまで思い出しました。夜のラジオは、どこか、あのころの家の音と一緒です。
外は霧雨でした。窓を少し開けると、冷たい空気が入ってきます。カセットは、あと十数本あります。少しずつ、聴いていこうと思います。
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野球中継の音、わかります。壁越しのぼそぼそした実況が、妙に耳に残るんですよね。