弟のひとこと
今日は朝から、弟と犬の散歩に行ってきた。
弟は十一歳で、のんびりした子です。ムギのリードを持たせると、ムギより弟のほうがゆっくり歩く。わたしが先に行って、ふり返ると、道ばたでしゃがんで何か見ていた。
快晴で、空気がきりっとしていました。朝は冷えて、手がちょっとつめたかった。浅峰山のてっぺんが、うす茶色に見える。霧雨が二日続いたあとだから、空の青さがよけいに目にしみたんだよね。
弟が見ていたのは、側溝のそばの小さな蜘蛛の巣。朝の光で、糸がぜんぶ光っていた。「これ、写真にとって」と言うので、持ってきた小さなカメラでぱちり。画面を見せたら、「おじいちゃんの畑の網みたい」と、ぽつり。
おじいちゃんの話は、家ではまだ少ししかしないです。弟のほうから出たのが、なんだかんだ、ほっとした。
帰ってから、ばあちゃんに写真を見せた。「きれいだねえ」と言って、しばらく見ていたよ。また弟と散歩に行きたいな。
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